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カービングしやすいセッティング見直しポイント6項目

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スノーボードは両足を板に固定された状態で滑るスポーツです。

そのためスノーボードの「どの位置」に、「どのようなアングル(角度)」でバインディングをつけるかはとても重要です。

でも、どのようにセッティングしていいのか分からない人も多いのではないでしょうか!?

足幅が広すぎても、狭すぎても滑りにくいですし、足の角度によって身体の向きやすさも変わって来ますね。

最近は前振りのアングルも流行っています。

ここでは一般論と、私が試して来たセッティングについて書きたいと思います。

先に言っておくと万人に共通する正解はないので色々試してみてください^^

 

 

(1) スタンス幅

スタンス幅の決め方には主に2つの考えがあります。

 

基準位置

(A) メーカーの推奨位置

私は初めて乗る板のときまずは板の推奨位置に取り付けています。

板の性能が最も発揮しやすい位置になっているからです。

(B) 膝下の長さ

これもよく聞く方法です。

あまり広すぎると膝を痛める可能性があるため、自分が動きやすいスタンス幅の感覚を知るために、この膝下の長さを試してみるのはいいと思います。その長さを基準に広くしたり、狭くしてみます。

 

スタンス幅を広げるor狭めるメリット

スタンス幅が広い

板を振り回しやすい

安定しやすい 

スタンス幅が狭い

カービング時に板をたわませやすい

 

スタンス幅によって膝への負担が結構変わってくるので、無理のない範囲で色々試してみます。

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(2) アングル(角度)

スノーボードのアングルは足を置く角度のことですね。

ここでは私が辿ってきた道筋で書かせてもらいます。個々人によって体格や骨格が違い、好みも色々あると思うので、あくまで参考までに見ていただければと思います。

実際には滑るスタイル、何を重視するかによってかなり大きく変わります。

 

初級〜中級者向け

前足21±3度、後足9±3度

まずはゲレンデの初級〜上級まで転ばずに滑る!ということを目標にした時のセッティングです。

「メインスタンスで自由自在に滑る」ことを考えた場合、バランスのいいセッティングです。

 

スイッチ練習時代

前足9±3度、後足-9±3度

どこでも滑れるようになったら、次に180などのトリックをしたくなります。そのためには、着地した後スイッチでの滑走が安定しなければなりません。

メインスタンスでやっていたことをそのまま逆にするだけですが、それが難しいので、少しでもやりやすくするためセッティングを見直します。

後足をマイナス側に振って、いわゆるダッグスタンスです。

私はレギュラースタンスですが、グーフィースタンスのように右足を大きく外側に振るのもいい練習になります。

具体的にはレギュラーだけど9, -12みたいなセッティングをしている人もいますね。

 

オールラウンド

前足18±3度、後足-3±3度

ここまでで程度自分の好みのセッティングは固まっていると思います。

朝一パウダーで、フリーランしながらカービング、グラトリ、地形で遊んで、時々パークという感じ。

 

カービング特化

前足36度、後足15±3度

ハンマーヘッドボードでゴリゴリカービングをしたい時は前振りにしています。

ある一定以上板を立てると、バインディングが雪面に当たってしまう、いわゆるドラグが発生します。アングルを前向きにすることで板の幅にバインディングを収めます。

前向きになるため体軸を大きく傾けやすくスピードにも耐えられるセッティングです。

身体の使い方がオールラウンドセッティングの時と結構変わります。スイッチはしにくいです。

上記アングルより後ろ足を更に前足の角度に近づけて、左右の角度差をほとんど無く(パラレルに)して滑っている方もいます。

 

(3) センタリング

ブーツのつま先⇄かかと方向が板のセンターにあるかチェックします。

直滑降でのバランス、ターンのしやすさに関わってきます。また、どちらかに偏りすぎていると雪面にブーツの先や、バインディングのヒールカップが引っかかったりします。

最近、つま先側のエッジが遠く感じセンタリングがズレていることに気づいて、改めて重要性だなと。

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調整法

バインディングのメーカーによりますが、センターディスクをつま先⇄かかと方向に調節できるよう設置することで変更できます。

また、ヒールカップを動かすことのできるものもあります。

 

(4) セットバック

まずは板推奨の位置でOKです。

パウダー滑走時、ビスの穴1つ分ずらすだけでノーズが浮きやすく滑りやすいです。

また、カービング中ノーズが詰まりにくくなります。

使う板にもよりますが、私は前足のビスを1つ後ろにしています。

 

(5) ハイバック

フォワードリーン

ハイバックを倒せる方向への調節です。

ブーツとバインディングのふくらはぎ部分が離れていると、レスポンスの遅れに繋がります。フォワードリーンを入れてやると足の動きに対し、すぐに板が反応してくれます。すぐ反応させたいor少し遊びを持たせておきたいなど好みもあります。

私の場合、

前足:無し、後足:50〜100%入れる

ローテーション

ハイバックをエッジと平行となるよう調整するのが一般的です。

 

(6) ストラップ

忘れがちな調整。

実際にブーツをバインディングにはめて、ストラップが長すぎたり短すぎないか確認します。ブーツをしっかり固定しないと力が板に伝わりません。

 

最後に結論

私の場合・・現在は

スタンス幅:推奨位置 or 前足1穴分セットバック

アングル:ハンマーヘッド 36度18度、ラウンド24度-3度

フォワードリーン:後足のみ入れる

 

セッティングだけで滑りやすさはかなり変わるので、買ってから全然いじっていない人は試してみる価値があります。

もしかしたらセッティングを変更するだけでできなかった滑りが一気にできるようになるかもしれないですよ♪

 

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